ジャック・サマースビー

1993/07/10
感動的な脚本を膨らましきれなかった演出に恨みはあるが、
脚本がよければそこそこの映画が作れる証拠とも言える。by K. Hattori



 ミキパパさんに同感です。僕もこの映画を観てよかったとは思ったんですが、撮り方によってはもっともっと面白く、感動的な映画になるはずなのになぁと思ったのでした。脚本は悪くなかったと思うし、主要なキャストの演技に不満があるわけでもないのですが、なんだかメリハリのない平板な仕上がりでしたよね。ラストシーンは泣かせますが、あそこで泣かせるのであれば、もっとそれなりの撮り方ってのがあると思うんですけどねぇ。

 物語の前半はもっとゆったりとした流れで登場人物の心理を追い、逮捕と裁判からテンポを早めて一機にラストまで突っ走り、最後はスパッと切り口も鮮やかに断ち切って余韻を残すという緩急の変化が欲しかった。ジョディ・フォスターもリチャード・ギアもよかっただけに、この仕上がりにはちょっぴり不満。大傑作になりそこねた佳作だと思います。残念。

 (もちろん悪い映画じゃないので、観て損はしませんよ!>未見の方)



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