スター・ウォーズ
エピソード2/クローンの攻撃

2002/05/21 日劇1
衝撃のクライマックスで試写会場は爆笑の渦に包まれた!
パート3が今から楽しみ。次もバカをやってくれ。by K. Hattori

 久しぶりに映画を観て大笑いさせていただきました。まさか『スター・ウォーズ』でこれほど笑えるとは思っていなかったので、これはまさに衝撃的。油断しているところにうまくカウンターのパンチをもらったようなもので、こちらは一気にノックダウンです。いいぞいいぞ。僕は前作『エピソード1』を観ても、今回の映画の予告編を何パターンか観させられても、今度の映画を積極的に観たいという欲求がどうしても喚起されなかった。夏の話題作はどうしてもコレなので、仕事のためには観ておくしかないなぁ……という消極的な動機しかなかったのです。ところが映画は観てみるまでわからない。もちろん観てみるまでわからないのはどんな映画も同じだけど、まさかシリーズ映画でこんな意外な展開に相まみえるとは思ってもいなかった。これは不意打ちどころか、嬉しい嬉しいだまし討ちです。マクドナルドで100円のハンバーガーを注文したら、いきなりステーキが出てきたようなものかしら……。ちょっと違うなぁ……。

 上映時間は2時間22分。見せ場満載なのでそれほど長いとは感じないが、映画冒頭から2時間ぐらいは予告編や既に公開されていた映像から予想が付く内容。またストーリー展開も、今回は前作『エピソード1』と次回の『エピソード3』で決定的になるであろう銀河帝国誕生とアナキンの暗黒面転落の中継ぎであって、さほど飛んだり跳ねたりという意外な展開はあり得ない。物語は共和国内部の分裂を食い止めようとする元老院やジェダイの活動と、その背後でうごめく暗黒の力の対立を描く政治ドラマ。共和国からの通商連合離脱という設定はアメリカの南北戦争を思わせるし、危機を乗り切るために共和国が議長に強い権限を与えるくだりはシェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」だろう。このあたりの政治ドラマは正直ややこしくて、わかりにくい上にそもそもあまり面白いとも思えない。予告編で大ブーイングを浴びたアナキンとアミダラのラブストーリーも、「ジェダイに恋愛は御法度」「女王が恋愛などもってのほか」と長い禁欲生活をしていたふたりが、たまたま出会って色気づいただけのように見えなくもない。アナキンのあまりのマザコンぶりにも、ちょっとなぁ……。

 ただし今回はエピソード4以降の3部作でお馴染みのキャラクターが次々登場するなど、古くからの『スター・ウォーズ』ファンはニヤニヤするようなエピソードが満載。惑星タトウィーンでルークの育った叔父さん夫婦の家が出てきたときは、懐かしすぎて涙出そうになったよ。そして今回一番のヒーローはヨーダ。あのよぼよぼジジイがなぜジェダイの中でもナンバーワンの座を占めているのか、その謎が今回解明される。あのジジイはただの老賢者じゃなく、いざとなったらバリバリの武闘派でならす最強の戦士なのだ。空挺部隊を自ら指揮するヨーダの格好良さ。そしてクライマックスは……。こればっかりはここで説明しても、そのモノスゴサはとても伝えられそうにない。とにかくヨーダには参った!

(原題:STAR WARS EPISODE II ATTACK OF THE CLONES)

2002年7月13日公開予定 日劇1他・全国東宝洋画系
配給:20世紀フォックス

(上映時間:2時間22分)

ホームページ:http://www.starwars.com/

Amazon.co.jp アソシエイトDVD:スター・ウォーズ エピソード2
サントラCD:スター・ウォーズ エピソード2
関連和書:スター・ウォーズ エピソード2
関連洋書:STAR WARS ESISODE II
関連DVD:スター・ウォーズ
関連ソフト:スター・ウォーズ
関連TVゲーム:スター・ウォーズ

Click here to visit our sponsor

ホームページ

ホームページへ