ふたり組の男が未開の土地で伝説の神に誤解されるというお話は、キプリングの原作をジョン・ヒューストンが映画化した『王になろうとした男』を下敷きにしているらしい。この映画は物語の舞台を19世紀のインドから16世紀の中南米に移し、主人公たちを軍人から陽気な詐欺師コンビにした。目指すのは冒険活劇ではなく、歌とギャグが満載のコミカルな映画。原題が『THE ROAD TO EL DORADO』になっているのは、ビング・クロスビーとボブ・ホープ主演で7本の映画が作られた珍道中シリーズを意識してのものだろう。脚本は『アラジン』のテッド・エリオット&テリー・ロッシオ。歌は『ライオン・キング』のティム・ライス&エルトン・ジョンのコンビ。主人公のトゥリオとミゲールの声を演じるのは、ケヴィン・クラインとケネス・ブラナー。