とにかく映画の中では「石器(石)」「岩」というのが大きなモチーフになっていて、何でもかんでもこのふたつに結びつければOKという大らかさがある。今回の映画は、タイトルからしてプレスリーの『ラスベガス万才(VIVA LAS VEGAS)』にひっかけた駄洒落。しかしそれだけで映画を1本作ってしまうのだからすごい。劇中ではテーマ曲をもじった「ビバ・ロック・ベガス」が歌われますが、これを歌っているのは『ラスベガス万才』に出演していたアン・マーグレット。映画の最後には大規模なダンスシーンも用意されていますが、ロック・ベガスのネオンサインの前で大勢のダンサーたちが踊る様子は『雨に唄えば』の「ブロードウェイ・メロディ」みたいなノリ。この時後ろで演奏しているのは、ミック・ジャギー&ストーンズだ。ああ、やっぱり駄洒落なのね。